2021/06/07 14:05

本革(Real leatherと合皮(Fake leatherっていったい何が違うのか?ということをまとめてみたいと思います。

牛革、羊革など動物の革全般を本革(天然皮革)と言います。弊社で取引している広州の工場も皮革市場で革を仕入れています。広州の皮革市場では主に牛革を扱っております。牛革は革の中で最も流通量が多く身近な存在ですね。加工のバリエーションも豊富です。そのほかにも羊や馬、ヤギ、シカ、カンガルーなども使われております。



皮革市場という言葉が出てきましたが、皮と革の違いってご存じですか?皮は動物から採取した直後のもの、革は動物の皮を製品として使えるように加工したもののことを言います。動物から皮を採取してそのままにしておくと腐ってしまうので腐敗しないように皮を加工します。それを「鞣す(なめす)」と言います。皮のなめし方もたくさんの種類があるので次回そちらもご紹介いたしましょう。

合皮は天然の布地に合成樹脂を塗布し、表面を天然皮革に似せたものを指します。合成樹種はポリ塩化ビニールやポリウレタン樹脂が良く使われており、いわゆる「ビニール製」や「プラスチック製」です。見た目は皮に似てますが、皮独特のにおいや手触りまでを再現することはできておりません。ポリ塩化ビニールで作られるものはPVC、ポリウレタン樹脂で作られるものはPUと呼ばれます。



それでは本革、合皮それぞれの特徴を上げてみましょう。

本革は丈夫で長持ちなことが一番のメリット。専用のクリームを使い、きちんとお手入れすれば10年は使うことが出来ます。数千円の合皮のものを何回も買い替えるくらいならまた人間も年を取ると味が出てくるのと同じように本革も時間がたつに従って色合いや艶が変わってきて何とも言えない味わい深い表情となります。いいことばかりのようにも思えますが、本革にもデメリットがあります。それは水に弱いこと。水にぬれたものをそのままにしておくとしみになったりしますので注意が必要です。防水スプレーなどを使うのも良いでしょうけど、革専用のものを使ってください。もう一つは価格が高いこと。これは合皮に比べてということですが、kupono shopでは本革製品を出来る限りお求めやすいお値段で提供することをモットーとしております。

合皮は値段が安いというのが一番のメリット。弊社でも価格の安い商品ではPUのものも扱っております。次に本革よりも軽いこと。また撥水性が高高いことも上げられます。メンテナンスの基本は乾拭きで。本革に比べると耐久性は劣ります。特に湿度の高い場所で使用する場合は加水分解という水との化学反応を起こし表面がボロボロになることがあります。耐用年数はだいたい23年とお考えいただければよいでしょう。また光沢などがちょっと安っぽく感じられてしまうので高級感を求める方にはお勧めいたしません。

Kupono shopとしては素材にこだわるのであれば本革をお勧めいたしますが、価格なども考えてお客様ご自身でお選びいただければ宜しいと思います。これからもkupono shopをよろしくお願いいたします。